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乳幼児の繰り返す中耳炎に漢方の活用〜免疫力up!|桜が岡耳鼻咽喉科|神奈川県藤沢市鵠沼の耳鼻咽喉科・アレルギー科

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院長コラム

乳幼児の繰り返す中耳炎に漢方の活用〜免疫力up!|桜が岡耳鼻咽喉科|神奈川県藤沢市鵠沼の耳鼻咽喉科・アレルギー科

乳幼児の繰り返す中耳炎に漢方の活用〜免疫力up!

桜が岡耳鼻咽喉科の吉川です。

11月だというのにとても暖かいですね。

とはいえ、風邪の患者さんは急増です。やはり着実に寒くはなっているのでしょう。

今回は漢方薬のご紹介です。

日々診療をしておりますが、連日小さいお子さんの鼻水、咳、咽頭痛、そして「中耳炎」との闘いです。

自分の経験からも、通院してくださるお母さんお父さんの気持ちは痛いほどわかります。

「薬をあまり飲ませるのもなぁ、でも早く治して保育園に行けるようにならなくては仕事が、、、」

私も、子供が小さかった頃、毎日張り裂けるような思いで過ごしていたのをついこの間のように思い出します(小中学生になった今も病気はしますが・・・)。

鼻と耳(中耳)は耳管という管で繋がっています。風邪を引いたり鼻炎が長引くとこの耳管を通して細菌やウイルスが中耳に感染を起こすことで急性中耳炎が発症します。小さいお子さんは大人と比べると耳管がまっすぐで太いため中耳炎を発症しやすい状況にあります。一旦治癒しても風邪や鼻炎を繰り返すことで中耳炎も繰り返してしまうわけです。

特に中耳炎発症に関わる要因として、

①集団保育

②低年齢

③鼻副鼻腔炎の合併

・・・

    などが挙げられます。

    治療は、ガイドラインに則り、抗生物質の服用や鼓膜切開、時に鼓膜チューブが必要となる方もおられます(小さいお子さんの場合チューブを挿入するとなると安全管理のため総合病院にご紹介し全身麻酔下で行うことがほとんどです)。

    難治の場合、上記①を回避するという点で、できる限り保育園をお休みいただくという選択肢もあるのですが、親御さんの状況を考えるとこれはそう簡単には選べない方法です。

    そこで、上記②③対策という点で言うと、やはり「免疫力の向上」を目指すことになります。

    「十全大補湯」という、免疫機能向上・滋養強壮効果のある漢方薬があります。

    免疫力up→風邪にかかりにくくなる→中耳炎になる回数が減る→抗生物質の必要性が減る などの効果が期待されると言われています。

    この漢方の中耳炎に対する使用については、小児急性中耳炎診療ガイドラインにも掲載されています。

    当院でも適応があると判断した場合、処方をさせていただいています。

    しかし、大人でも苦手な人の多い漢方の「味」。十全大補湯は比較的飲みやすいと言われていますが、お子さんとなるとハードル高いですよね。ネット検索でも「漢方の飲ませ方」をまとめたサイトが色々あります。よく聞くのはココア(チョコ)クリームに練り混ぜる方法です。飲み物に混ぜる場合は溶け残りを防ぐためにまず少量のお湯で溶かしてから混ぜるとよいです。お湯で溶かすと混ぜなくてもそのまま飲める子もいます。

    子供たち、親が働いている時間以上に保育園にいることがほとんどです。子供も大人も忙しい世の中、休める時は休み、たくさん食べて寝て、元気に冬を乗り越えたいですね。

    何かあればいつでもご相談ください。

    藤沢市鵠沼桜が岡1−8−5−1 0466−28−8711

    桜が岡耳鼻咽喉科 院長 吉川沙耶花

    「鵠沼、片瀬、鎌倉などにお住まいの方、江ノ電石上・柳小路から徒歩5分の耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニックです。ぜひご活用ください🌸」

    (当院にも5台分駐車場はございますが、地図上のP印は近隣コインパークのご案内になります)

     

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