桜が岡耳鼻咽喉科の吉川です。

台風が過ぎ去りました。皆様ご無事でしたでしょうか。

台風が来るとなると、植木鉢や自転車を片付けたり、雨戸を閉めたりなどの対応に追われがちですが、人間の体調も気圧変化の影響を受けることがあります。それを「気象病」といいます。

「気象病」とは、気圧変化、気温変化、湿度変化の影響を受けて症状（耳づまり、耳鳴り、めまい、頭痛、関節痛、関節痛、うつ症状、吐き気、喘息など）が発症したり悪化したりすることをいいます。気温と湿度の変化に比べると気圧の変化は気がつきにくく体調不良のみ現れることがあります。そうするとなぜ体調が悪くなったのかわからず、病院へ行くべきなのか、どこの診療科で診てもらえるのか、迷い、悩むことがしばしばあると思います。

気象病のメカニズムですが、近年、耳の奥にある「内耳」という部分の前庭器官に気圧の変化を感知する場所と能力があることが明らかになったことから、大きな気圧の変化が起こると内耳のセンサーがそれを感知し、その情報が脳に伝わることが判明しています。このセンサーは人によって感じ方が異なりますが、センサーが過敏な人は脳に過剰に情報が伝わり、その結果、自律神経のバランスが乱れ、症状が出やすいのではないかと考えられています。

内耳に詳しい耳鼻咽喉科医としては、このような気象病を疑う場合は、ぜひご相談いただければと思っています。特に耳づまりや耳鳴やめまいに関する診療は日頃より行っておりますので、気象病にあたる場合も適宜対応いたします。

日本に住んでいると梅雨や台風は避けて通れませんので、気象病対策、一緒に行ってまいりましょう。

藤沢市鵠沼桜が岡1−8−5−1　0466−28−8711

桜が岡耳鼻咽喉科　院長　吉川沙耶花

「鵠沼、片瀬、鎌倉などにお住まいの方、江ノ電石上・柳小路から徒歩５分の耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニックです。ぜひご活用ください🌸」

（当院にも3台分駐車場はございますが、地図上のP印は近隣コインパークのご案内になります）