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院長コラム

学校健診よもやま話|桜が岡耳鼻咽喉科|神奈川県藤沢市鵠沼の耳鼻咽喉科・アレルギー科

学校健診よもやま話

桜が岡耳鼻咽喉科の吉川です。

学校健診の季節ですね。当院にもあの書類持参でたくさんの小中学生さんが受診されています。

私も学校医として健診に伺っています。

今回は学校健診にまつわるよもやま話です。

学校健診では決められた診断項目があり、該当する項目を選ぶスタイルです。

耳鼻科医が診ているポイントは簡単にいうと以下の3つです。

1)鼓膜 2)鼻粘膜 3)咽頭、口腔の見える範囲

解説します

1)鼓膜

健診で指摘がある場合、ほとんどの方が「耳垢栓塞」だと思います。なぜかというと、耳垢があることがいけないわけではなく「鼓膜が見えないから」です。「耳垢」と書かれているだけならまだしも「栓塞」と書かれているものだから、親御さんは「すいません、耳掃除おうちでできなくて、、、」と恐縮される方が多いのですが、その必要はありません。「耳垢栓塞」と書かれた書類を渡されたらあとは耳鼻科で掃除して鼓膜の確認ができればいいわけです。耳垢の量は人それぞれで、ほんの少しの割に鼓膜が見えにくい部分に耳垢があったりすると、「耳垢栓塞」と書かれてしまいます。

2)鼻粘膜

学校健診は、決まった項目から診断を選ぶ作業ですが、鼻炎についての項目を見ると「副鼻腔炎」「アレルギー性鼻炎」「慢性鼻炎」の3択となっています。ちなみに健診では細かい問診はありません。当然親御さんもいません。ですので病歴はわかりません。診察上、濃い鼻水がのどまで降りてきていたり鼻の中に濃い鼻水がたくさん見受けられると「副鼻腔炎」と診断されます。日頃より心配がある方は改めて耳鼻科で検査を受けるとよいと思います。当院には低被曝でお子さんでも比較的安心に受けられる副鼻腔CTがあります。鼻粘膜が浮腫状だったり、透明な鼻水が多かったりすると「アレルギー性鼻炎」と診断されます。すでに病院で診てもらっている方はそのまま通院をし、病院にかかったことのない方は一度アレルギー検査もご検討ください。当院では指先採血で41項目わかるアレルギー検査をやっております(2歳以上、予約優先)。状況はわからないけれど正常ではなく、いわゆる鼻くそがたくさんついているとか、鼻の入り口が荒れているなどの場合「慢性鼻炎」の診断になります。心当たりがあれば耳鼻科受診をお勧めします。

3)咽頭、口腔の見える範囲

これは扁桃肥大くらいしかわかりません。たまたま風邪をひいていて粘膜が赤いかな?くらいは診てわかることもありますが、アデノイド肥大はのぞいただけではわかりません。日頃からいびきや無呼吸、飲み込みにくさ、繰り返す扁桃炎などで心配がある方は一度耳鼻科を受診しましょう。当院で採用している耳鼻科用内視鏡は径がかなり細いものになっており、お子さんでもアデノイド肥大を確認するのに比較的低刺激です(だとしても鼻に何かが入ってくる恐怖感は拭えませんが)。

色々説明しだすとキリがありませんが、よもやま話程度に読んでくださると幸いです。耳鼻咽喉科領域で心配があれば、学校健診で指摘がなかったとしてもぜひ一度受診をされるといいと思います。

先日、とある中学校の健診に伺いました。身長が私よりまだ小さい子がいたり私よりうんと大きい子がいたりで、立ったりしゃがんだりしているうちに腰を痛めてしまいました、情けないです。しかし、たまに学校に行くと自分の息子たちのことを思ったり、子供時代を思い出して懐かしくなったり、なんとなく癒しタイムになります(腰は痛めましたが)。

藤沢市鵠沼桜が岡1−8−5−1 0466−28−8711

桜が岡耳鼻咽喉科 院長 吉川沙耶花

「鵠沼、片瀬、鎌倉などにお住まいの方、江ノ電石上・柳小路から徒歩5分の耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニックです。ぜひご活用ください🌸」

(当院にも5台分駐車場はございますが、地図上のP印は近隣コインパークのご案内になります)

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