そろそろ補聴器を、、、と考えている方やご家族へ
桜が岡耳鼻咽喉科の吉川です。
今日は補聴器についてです。
難聴には様々あります。原因不明の突発性難聴や中耳炎などによる難聴はある程度自覚を伴います。しかし、加齢により徐々に進行する難聴は急激な変化があるわけではないのでなかなか自覚できず、自分で気づくよりも先に、家族や友人など周りの人たちから指摘されて気づくことが多くあります。
ご自分ですごく不便に感じて「早めに補聴器をつけたい」と思う方もいれば、家族から勧められて耳鼻咽喉科を受診し「加齢性難聴です、補聴器をつけると便利に感じるかもしれませんよ」などと説明を受けたとしても、現実を受け入れるのに時間がかかる方も多くいらっしゃいます。
補聴器を使わない理由には様々あると言われています。例えば、つけていることが恥ずかしい、値段が高い、効果があるのか疑問、ちゃんと手入れができるか不安、そもそも困っていないと感じている などです。
ただ、補聴器もずいぶん進化していて、スタイリッシュで補聴器をかけているように見えないものや、充電式で取り扱いのしやすいものなど色々販売されています。多くの補聴器店ではレンタルサービスをしているので、実生活の中で実際使用してみて、1ヶ月弱考えてから購入するパターンもあります。
装着するのは本人なので、いくら家族が勧めてもうまくいかないケースももちろんありますが、そこは、補聴器販売店がどれだけ親身になってくれるかで大きく変わります。補聴器のご希望がある際は、一度まず耳鼻咽喉科を受診してください。耳掃除にはじまり耳全体の管理を行います。耳鼻咽喉科医と認定補聴器技能者が協力して補聴器装用をサポートする形が最も望ましいと考えます。桜が岡耳鼻咽喉科では、認定補聴器技能者が在籍している認定補聴器専門店(ブルーム藤沢店 神奈川県藤沢市鵠沼石上1丁目2−1 シヴァ湘南 1階 藤沢駅南口すぐ)と連携し、適切に補聴器装用を進められるようなシステムを作っています。
実は補聴器は、難聴が進みはじめる早めの段階から使用しておいた方がいいとも言われています。聞こえにくい状態が長く続くと、脳の音を聞き分ける能力が落ちてしまいます。脳の聞き分け能力が落ちてしまう前に補聴器装用をすることで「音は聞こえるけど何言ってるかわからない」状態を防ぐことができます。さらに補聴器の早期装用は認知症を予防するとも言われています。
補聴器は値段の高いものです。だからこそ、しっかりとしたメンテナンス、使い続けるためのサポートなどが必要になります。一度ご相談ください。
マスク生活が続いています。口元は見えないし、音はこもっているし、難聴の方にとっては困った事態です。補聴器をつけている方は、補聴器にメガネにマスクに、耳が大渋滞しています。感染流行がおさまることを心から願います。
最後に難聴の方に話す時のポイントをお伝えします。
桜が岡耳鼻咽喉科 院長 吉川沙耶花
「鵠沼、片瀬、鎌倉などにお住まいの方、江ノ電石上・柳小路から徒歩5分の耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニックです。ぜひご活用ください🌸」
(当院にも3台分駐車場はございますが、地図上のP印は近隣コインパークのご案内になります)