今年は早い? スギ花粉症「初期療法」について
- 2024年1月18日
- アレルギー性鼻炎
桜が岡耳鼻咽喉科の吉川です。
お正月が終わり、皆様お忙しい日々かと思います。
クリニックでは、やはり風邪症状の患者さんが多く受診される中で、少しずつ花粉症の方の受診も増えてきております。
着席と同時に「先生、もう花粉飛んでますよね?」とおっしゃる方がたくさんおられます。
私は、生まれも育ちも九州の福岡で、幸いなことに花粉症は発症せず30代半ばまで過ごしておりました。ところが関東に来てから(最初は花粉王国埼玉に転居)、ほどなくして、今まで感じたことのないような目のゴロゴロ感を感じるようになりました。素で「目に小石でも入ったのかな?」と悩んだのを覚えています。私の場合は毎年点鼻ステロイドと点眼薬で乗り切っていますが、花粉症治療は人それぞれです。
花粉症治療は、一見みんな同じような薬が出ているように見えますが、こちらとしては、患者さんそれぞれの症状や重症度、生活スタイルや他の病気との関連などを踏まえるべく短時間の中でその方の背景を聞き取りつつ、薬を選んでいます。薬との相性もあるので、投薬歴をお薬手帳で確認しながら今までのご経験を聞いたりもしています。
花粉症のメカニズムや病態など、理論を書き出したら長くなるので今回は割愛しますが、治療について有用な情報を提供すべくコラムを書いております。
まず、日本アレルギー学会によるアレルギーに関する様々な情報を集めたポータルサイト「アレルギーポータル」から動画をお借りします。花粉症の治療に関する動画です。
クリックして動画をご覧ください↓
https://player.vimeo.com/video/798230891?h=cc0fcac507
動画の中にも出てきました「初期療法」についてですが、すごくわかりやすく言うと「花粉飛散の1〜2週間前から、もしくは少しでも症状が出始めたら治療を開始することにより花粉症状を少しでも軽いものにすること」です。
このコラム内では花粉症のメカニズム詳細は割愛しますが、最近の抗ヒスタミン剤はインバースアゴニストという作用を有しており、アレルギー反応を邪魔する作用だけでなく、不活化しておく作用があると言われています。その不活化作用を利用するものが初期療法と考えられており、初期療法を行うことである日花粉が大量飛散して症状を発症したとしてもアレルギー反応が軽くてすむと考えられます。
初期療法、大切です。
当院では発症前から処方を行いますので、遠慮なく受診して下さい。花粉シーズンで院内が混み合う前に処方を受けておくという意味でも、1月中にお越しいただくのはありかもしれません。
藤沢市鵠沼桜が岡1−8−5−1 0466−28−8711
桜が岡耳鼻咽喉科 院長 吉川沙耶花
「鵠沼、片瀬、鎌倉などにお住まいの方、江ノ電石上・柳小路から徒歩5分の耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニックです。ぜひご活用ください🌸」
(当院にも5台分駐車場はございますが、地図上のP印は近隣コインパークのご案内になります)