鼻炎と喘息
桜が岡耳鼻咽喉科の吉川です。
アレルギー専門医として診療をしていると、「喘息は長年治療を受けているけれど、鼻が全然落ち着かず、全体につらい」というご相談をよく受けます。
近年、one airway one diseaseという概念が提唱されています。これは、アレルギー性鼻炎=上気道アレルギー疾患、気管支喘息=下気道アレルギー疾患として両者を分けてとらえるのでなく,「気道全体をひとつのアレルギー疾患の標的臓器として考えるべきである」という概念です。
簡単にいうと、アレルギー性鼻炎が悪化すれば喘息も悪化する、その逆も然りで鼻炎がよくなれば喘息も落ち着く。といったところです。
さらに、気管支喘息やアスピリン不耐症の人に多く起こる好酸球性副鼻腔炎という病気があります。鼻の中に多発性の鼻茸ができ、治療を行っても再発率の高い難治性の慢性副鼻腔炎です。鼻がつまるので口で呼吸をすることが多くなります。鼻茸が鼻の中に充満することもあり、一日中口呼吸をしているとのどまで痛くなります。嗅覚が落ちるため、味覚も落ちてしまいます。
喘息患者さんは、一緒にアレルギー性鼻炎の薬ももらっていることが多いかと思いますが、それでも鼻の調子が悪いし咳がイマイチ落ち着かないと感じる方はぜひ一度副鼻腔CT検査を受けることをお勧めします。鼻副鼻腔の細部にわたり鮮明な所見が得られます。
当院にも耳鼻咽喉科専用CTがございますので、お気軽にご相談ください。
藤沢市鵠沼桜が岡1−8−5−1 0466−28−8711
桜が岡耳鼻咽喉科 院長 吉川沙耶花
「鵠沼、片瀬、鎌倉などにお住まいの方、江ノ電石上・柳小路から徒歩5分の耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニックです。ぜひご活用ください🌸」
(当院にも3台分駐車場はございますが、地図上のP印は近隣コインパークのご案内になります)