年のせい って決めないで、、、
桜が岡耳鼻咽喉科の吉川です。
「かかりつけの先生に相談したら年のせいだと言われているけど本当にそう思っていていいのだろうか」というご相談ををよく受けます。
後鼻漏(鼻がのどの後ろに流れ落ちてうっとおしい症状)、痰、難聴、耳鳴り、耳詰まり感、めまい、鼻汁、嗅覚低下、、、など耳鼻咽喉科領域の症状にも「年のせい」に当てはまると思われているものが多々あります。
確かに「年のせい」と言わざるを得ない場合もありますが、適切な検査を受けたわけではないのに「年のせい」と言われ、その上たくさん薬を出される現状に納得できずにお困りの方がたくさんいるということも事実です。
「年のせい」だけではないかもしれない例を挙げますと
後鼻漏や痰、、、鼻炎や副鼻腔炎などが原因であれば治療により症状を軽減できる可能性があります。水分不足を解消すると症状が軽減する可能性があります。喘息のコントロール不良が原因であれば治療により症状を軽減できる可能性があります。
難聴、、、耳垢が詰まっている場合があります。鼓膜穿孔などの慢性中耳炎による難聴であれば手術で改善できる可能性があります。急性難聴であれば早めの治療で改善する可能性があります。加齢性であっても適切に補聴器を使うことで認知症を予防することができます。
耳鳴り、、、難聴があるかないかをきちんと見分ける必要があります。難聴に伴う耳鳴りであれば補聴器を適切に使用することで耳鳴りを軽減できる可能性があります。
耳詰まり感、、、耳垢、中耳炎、メニエール病、耳管機能低下など原因は様々です。
めまい、、、三半規管の異常、メニエール病、神経炎、筋力低下、ストレス性、脳梗塞、、、など検査を行って鑑別する必要があります。
鼻汁、、、アレルギーは若者の病気とは限りません。他にも、寒暖差アレルギーの場合は3つの首(首・手首・足首)を温めると症状を軽減できる可能性があります。
嗅覚低下、、、慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が原因だと治療により症状が軽減する可能性があります。
これらの症状が思い当たる方で「年のせい」なのかと落ち込んだことがある方は一度ご相談ください。
もちろん実際に「年のせい」と言わざるを得ない場合はあります。しかし、きちんと検査を受けて説明を聞いておくと、症状に対して納得ができたり、症状とうまく付き合えたりと、生活の質を上げることができます。
涼しくなりましたので、これまで我慢していたけれど少し病院に行ってみようかなとお出かけもしやすい季節になってまいりました。
桜が岡耳鼻咽喉科が皆様のお役に立てたら幸いです。
桜が岡耳鼻咽喉科 院長 吉川沙耶花
「鵠沼、片瀬、鎌倉などにお住まいの方、江ノ電石上・柳小路から徒歩5分の耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニックです。ぜひご活用ください🌸」
(当院にも3台分駐車場はございますが、地図上のP印は近隣コインパークのご案内になります)