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重症花粉症の治療に、ゾレア®︎の皮下注射|桜が岡耳鼻咽喉科|神奈川県藤沢市鵠沼の耳鼻咽喉科・アレルギー科

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院長コラム

重症花粉症の治療に、ゾレア®︎の皮下注射|桜が岡耳鼻咽喉科|神奈川県藤沢市鵠沼の耳鼻咽喉科・アレルギー科

重症花粉症の治療に、ゾレア®︎の皮下注射

桜が岡耳鼻咽喉科の吉川です。

いよいよ本格的にスギ花粉の飛散が始まりました。

市販薬で対応できる方もいれば、この時期は必ず一度は耳鼻咽喉科を受診される方、そして耳鼻咽喉科での処方でも効果が乏しく結局すごく辛い方、、、

一言に花粉症と言ってもその症状はさまざまです。

花粉症の重症度は、1日の鼻かみの回数やくしゃみの回数、鼻閉による口呼吸の程度などで決まってきます。

重症:「くしゃみまたは鼻をかむ回数が11〜20回」 もしくは 「鼻づまりの程度が強く1日のうちかなりの時間を口呼吸で過ごしている」

最重症:「くしゃみまたは鼻をかむ回数が21回以上」 もしくは 「1日中、完全に鼻が詰まっている」

ガイドラインでは重症度に応じて治療法がある程度決まっていますが、2020年から、重症&最重症花粉症に対して抗IgE抗体「オマリズマブ(ゾレア®︎)」が保険適用となりました。皮下注射です。治療期間はスギ花粉の飛散期に限ります。

ゾレア®︎が、花粉によって産生されたIgEと結合し、IgEとマスト細胞の結合を阻害することで、アレルギー反応を元から抑えるという働きをします。

使用基準が細かく設定されています。

  1. 重症または最重症の季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)で前スギ花粉シーズンでも重症な症状があった。
  2. アレルギー検査でスギ陽性である(血清特異的IgE抗体がクラス3以上)
  3. 花粉症の既存治療を1週間以上行い、効果不十分であった。
  4. 12歳以上 血清中総IgE濃度が30〜1500IU/mL 体重が20〜150kgの範囲にある。

 

とにかく花粉症症状がつらい方でゾレア®︎のご希望がある方はまず受診してください。ご相談の上、まず血液検査と標準治療(抗ヒスタミン剤、点鼻ステロイド)を開始します。1週間以上経過しても改善がなく重症の状態が継続する場合にゾレア®︎を検討します。

ゾレア®︎は高価です。体重と総IgE値で使用本数(1本〜4本)が決定します。3割負担の方で1本8744円です。使用頻度も体重と総IgE値で決定され、2週間に1回もしくは4週間に1回という頻度で使います。

私が茅ヶ崎中央病院在籍時に2021年の症例で執筆した論文を載せておきますので、ご参照ください。

「オマリズマブを使用した重症スギ花粉症20例の臨床的検討 日耳鼻 125: 884―891,2022」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkotokeibu/125/5/125_884/_pdf/-char/ja

重症花粉症の方には、舌下免疫療法の導入もお勧めしております。スギ花粉に対する舌下免疫療法はスギ花粉の飛散期を避けて6月〜12月に導入しますので、またご相談ください。

藤沢市鵠沼桜が岡1−8−5−1 0466−28−8711

桜が岡耳鼻咽喉科 院長 吉川沙耶花

「鵠沼、片瀬、鎌倉などにお住まいの方、江ノ電石上・柳小路から徒歩5分の耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニックです。ぜひご活用ください🌸」

(当院にも3台分駐車場はございますが、地図上のP印は近隣コインパークのご案内になります)

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